オミクロン株、英で初の死者 63カ国に拡大、警戒強化訴え
(VOVWORLD) -英政府は13日、新型コロナウイルスの新変異株、オミクロン株に感染した患者が1人死亡したと発表しました。英国で死者が確認されたのは初めてです。公式な確認は、世界でも初とみられます。
(写真:AFP/TTXVN) |
オミクロン株は9日時点で、63カ国で確認。世界保健機関(WHO)は全地域事務局管内に広がっているとして12日、市中感染が起きている地域ではデルタ株をしのぐ勢いで感染が拡大していくとみられるとの分析を発表、警戒強化を訴えました。
WHOは12日発表した10日付の加盟国向け情報で、デルタ株がまん延している英国などでもオミクロン株の拡大が続いていることから、限られた情報に基づく分析としながらも、デルタ株よりも感染力が高いとみられるとしました。
米ジョンズ・ホプキンズ大の集計によると、米国で新型コロナウイルス感染による死者は12日、累計79万7千人を超え、世界最悪の80万人に迫いました。米メディアによりますと、全米50州のうち半数以上でオミクロン株感染者を確認した。首都ワシントンでも初確認され、計4人のそれぞれが別経路で感染したとみられます。全員が必要とされる回数のワクチンを接種済みだったという。中国国営メディアは13日、中国本土で感染者が初確認されたと報じました。
南アフリカでの調査結果によるとオミクロン株による重症化率はデルタ株よりも低いとみられます。ただしWHOは、実際に重症化率や死亡率が低いのかを見極めるには、さらにデータが必要としています。
新型コロナは若年層では重症化しにくく、専門家は南アでのオミクロン株の状況について、若年人口が多い同国の状況も踏まえる必要性があると指摘しています。(共同)